✔読者の悩み
- 養子縁組ってした方がいいの?
- 養子縁組しないとどうなるの?
- 養子縁組の前にやっておいた方がいいことはある?
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
- 養子縁組のメリットとデメリット
- 養子縁組しない方がいい理由3つ
- 養子縁組の前にやっておくべきこと
この記事を書いている私は、子連れ再婚14年目の実親です。
2人の子どもが小学校1年生2年生の時に再婚して、夫と子供が養子縁組し、それぞれ大学進学と同時に養子離縁しました。
こういった私が解説していきます。
養子縁組のメリットとデメリット
まず、養子縁組による法的なルールはこちらです。
- 遺産相続
- 扶養義務
実親子と同じ「権利と義務」が発生します。
これを踏まえた上で、養親・実親それぞれの心理的なメリット・デメリットについて解説します。
✔養親のメリット
親子(家族)になれたという喜びが生まれる
✔実親のメリット
自分に何かあったときの安心感が持てる
経済的な支えが得られる
✔養親のデメリット
何があっても扶養しなければならない
例 関係悪化 事故や病気 など
✔実親のデメリット
子育てに干渉されてしまう
例 しつけ 進路など
ちなみに、子どものメリット・デメリットは、養親・実親のメリット・デメリットを合わせたものになります。
✔子どものメリット
親として自分を守ってくれる人が増える
実親に何かあっても安心
経済的にもゆとりが生まれる
✔子どものデメリット
自分が大人になってから養親に対して扶養義務が生じる
養親から干渉される
養子縁組しない方がいい理由3つ
①気持ちは変わる
この記事を読んでいる方は、子連れ再婚している方、または子連れ再婚を考えている方だと思います。つまり、子どもを作るほど愛し合った人がいたのに、お別れした経験があるということですよね。
だから、よくわかっていると思うのですが、人の気持ちは変わります。
養親と実親の気持ちの移り変わりは次の通り
養親の気持ち
- 親としての自覚が生まれる
- 子どもを一生懸命育てる
- 思い通りには育たない →このあたりでストレスが溜まり始める
- 厳しくしつけようとする
- 実親から非難される →ここで何とかしないと修復不可能
- 一生懸命やってるのに認められない
- 子どもがイヤになる
- 教育費なんて出したくない
実親の気持ち
- 一緒に育ててくれる人がいる安心感
- 2人で協力して子どもを育てる
- 思い通りに育たないのは経験済み →このあたりで養親と感じ方の違いが出てくる
- 養親のしつけが厳しすぎて困る
- 子どもが叱られないように、自分も前より厳しくなる
- 継親としつけについて折り合いがつかない →ここで何とかしないと修復不可能
- 子どもの意見を尊重したいが拒否される
- 自分がお金を出すことで子どもの希望を通す
今、再婚を前に気持ちが高まっていると想像がつかないかもしれませんが、この過程は典型的な「子連れ再婚あるある」です。
②養子縁組のデメリットが多い
うまくいってる時は、デメリットが気にならないかもしれません。
しかし、少しでも関係が悪化すると、すべてのメリットがデメリットに転じてしまうのです。
メリットはメリットとして残らないのが怖いところです。
①の気持ちの移り変わりで、太字のあたりまでに再婚家庭について学び、しっかり話し合えれば問題ないです。
最悪、赤字のあたりでうまく舵を切れれば、なんとか好転する可能性もあります。
では、養子縁組しなければこの問題が起きないのかと言われれば、そうとも言えません。
同居していれば、やはりお互いに多少の気持ちの変化やトラブルはあるでしょう。
しかし、法的な縛りはないので、子どものことは実親が育てればいいという割り切りがしやすいのです。
③養子縁組はいつでもできる
養子縁組はいつでもできます。
だから、親子関係を結ばないまま同居を続け、信頼関係ができてから養子縁組すればいいのです。
お互いのことを理解してからの方が「こんなはずじゃなかった」という失望は少なくなります。
もちろん、養子縁組をやめること「養子離縁」もできないことはないです。
しかし、養親子関係が悪化したとはいえ、夫との実子もいたりすると、離婚はしたくない人が多いと思います。
離婚はせず養子離縁だけすることもできますが、同じ家に住んでいれば関係はますます悪化するでしょう。
ちなみに我が家の場合は、大学進学と同時に養子離縁、そして子どもは大学の近くで一人暮らしを始めました。
関係悪化は10年近く続いていましたが、このタイミングでなければ養子離縁は難しかったです。
このように養子離縁は簡単にはできません。
しかし養子縁組はいつでもできます。
養子縁組の前にやっておくべきこと
これは声を大にして言います。
パートナーと一緒に、子連れ再婚について学びましょう!
どんな人も、急に親になることはできません。
子ども好きの人も教育関係の仕事をしていても、親になるのとは違うのです。
まして、ある程度育った子どもを途中から育てていくことは、大きな困難を伴います。
妊娠したら母親学級があるように、再婚夫婦に養親学級があればいいのですが、そういったシステムは今のところありません。
逆に言えば、だれでも簡単に養子縁組できてしまうのです。
そして、養親も実親もつらい思いをしますが、いちばんの犠牲者は親の言いなりになるしかない子どもです。
自分や子どもがつらい思いをしないよう
子連れ再婚のサイトや本、専門カウンセラーのもとで必ず学びましょう!